容子の場合
- [1] 容子 インナーを着けていない身体が
- この、水着を着て暑いスタジオ内に入れば、先ずスタジオ内の熱気で布は少しずつ縮み始め、さらに暑さによって、噴き出た汗を吸収してまた縮む。
そうなればインナーを着けていない身体が、まるで裸の上からペンキでも、塗ったかのようにくっきりと浮かんでしまう。 逃げ場のない、本番中のスタジオで醜態をさらすことになるのです。 スタジオ内に、セットと言えるような、大がかりなものはなく、床の上に透明のプラスティックで出来た丸椅子が並べられ、並んで座る私の少し後ろに、扇形に「エロティカギャルズ」と「エロティカボーイズ」が座り、その後ろに、パステルカラーでホテルの、壁のようなデザインがされた、簡単な張りぼてがあるだけだった。 私は、真紀子が持ってきたバスローブを着て、しっかりと胸元を閉じ合わせるようにして、リハーサルに参加した。 今日の収録の内容は、先代の「エロティカギャルズ」の、その後を現役の女の子達が、取材するという企画だった。 スタジオではその取材の様子を収めたVTRを見て、実際に取材にいった人間に私が質問するもので、リハーサルも台本の内容を、確認しただけですぐに終了した。 私は、急ぎ足で控え室に帰ろうとしたが、その時、前を横切った「エロティカギャルズ」の一人である女の子を見たとたん、絶句して立ち尽くしてしまった。 彼女はリハーサルから水着で参加していたが、あまり背が高くないため、私の前を横切ったときに、自然にその胸元が目に入ってきた。 正面から見れば水着で隠れているはずの、彼女の白い乳房には、ミミズ腫れのような痕が無数についていたのだ。 (いったい彼女達は、どんな目に遭っているというの・・・・・・) あの子もなにか理由があって、この番組に参加している一人のはずだ。 彼女は、いったいどんな目に遭わされているのだろう。 それを考えると、背中に何かしら冷たいものが走っていった。 休憩時間を挟んで、本番収録のため、スタジオに入った私を見て、スタッフ全員から歓声とも、ため息ともつかないような声が上がった。 スタジオにいる全員が、初めて見る私の肢体に心を奪われていた。 (いやだ、見ないで!) 乳頭がうっすらと映る胸元だけは、台本で隠していたが、それでも彼らの淫らな欲望と羨望に満ちた視線は、私のきめ細かい肌に突き刺さるようだった。 私は、頬を真っ赤に染め、台本を抱えたまま司会席に向かって走り出した。 自分に視線が集中していることも恥ずかしかったが、今ここにいる男性全員が水着のパンツ一枚の格好なのだ。 彼らは自分のモノによほど自信があるのか布の少ないハイカットのビキニパンツを穿いていて、それには男根の形がくっきりと浮かんでいた。 その姿を直視できない私は、俯いたまま席に座った。 ただ、本番直前になっても、胸の上に二の腕をのせるようにして、透けて見えそうな乳頭を隠していた私に、案の定ADから、〈胸を隠さないで〉という指示が出て、渋々腕を下げさせられた。 カメラマン達は、私の腕が降りるのと同時に、一斉にその大きく前に突き出した巨乳にカメラを集中させてくる。
- [2] ベンジー
- スタジオ内での水着姿は、ドンドン際どい状態になって行ったのだね。
ボディペイントさながらの格好か。 リハーサルはバスローブでカードしても、本番はそうはいかないってことだ。 女の子の一人が乳房をミミズ腫れにしていたか。 どんな目に遭っていたのか、気になるのも無理はない。 次は容子の番かもしれないわけだ。 でも、その前に本番か。 ボディペイント同然の胸も隠せなくなって、容子の胸が、いよいよカメラに収まるのだね。
- [3] 容子 ハンドカメラが近づいて来た
- 水着姿というだけでも恥ずかしいのに、うっすらとはいえ乳頭の形までもが、カメラ収められてしまうのだ。
私は、なんとか理由をつけてスタジオから出たかったが、絶対的な弱みを握られている、自分にそんなことができるはずがないことはわかっていた。 出来ることは、精一杯の作り笑顔で淡々と、番組を進めていくことだけだった。 番組は時折、アドリブが入る以外は、まったく台本通りに進んでいき、残り時間もあと十五分ほどになっていた。 収録が始まってから胸を隠していたこと以外は、特に指示は出ず、なにも問題はないはずだったが、私は、先ほどから妙な息苦しさを感じていた。 全員が水着でいるため、スタジオのエアコンを強くし、室温がかなり高くなっているのは承知している。 現に、私も全身から汗が噴き出している。 だが、この息苦しさは暑さとは違う、なんだか身体を締めつけられているような息苦しさだった。 (あと少しだわ)最後の取材VTRが流れ始め、ほっと息を吐いて顔を上げた時、カメラの動きがおかしいことに気づいた。 全てのカメラがやたらと、自分を舐め回すように撮っているのだ。 (いやだわ、汗かいてるのに)そう思って、自分の身体を見下ろした瞬間、私は愕然となった。 ただでさえサイズの小さい水着は、私の、ボディにピッタリと張りつき、身体の凸凹を布越しにくっきりと、浮かび上がらせていたのだ。 丸い乳房は、その形がくっきりと浮かび上がり、今にも布を突き破って、飛び出してきそうだった。 元々、うっすらとその形を現していた小さな乳頭も、今はその姿を誇示するかのようにくっきりとその姿を現し、その周りの乳輪の緩やかな丸い膨らみも、その姿を誇示するように見せていた。 (いやよ、なんで)慌てて胸を隠そうと思い、恐る恐るADの方を見ると、彼はなにも言わず首を横に振った。 さらに下に目をやると、無駄な贅肉のいっさいない、すっきりとした腹部にも、ピッタリと布が張りつき、お臍の形もくっきり浮かび上がっていた。 そして、股間を覆っている部分は明らかにその幅が減少し、その切れ目から、柔らかな秘毛が今にも飛び出してきそうだった。 (後も・・・)さすがに本番中に、ヒップの部分は確認することは出来なかったが、水着の張り付く感覚からすると、肉付きのいいヒップは、もうその姿を半分以上現しているはずだった。 その時、スタッフの中から人影が飛び出してきた。 「あっ、そんな」私は、口の中で思わずつぶやいてしまった。 フリーに動けるハンドカメラを持った、カメラマンが、近づいて来たのだ。
- [4] ベンジー
- 乳頭の形まで晒す水着で番組を続けたのだね。
そのまま終わると思ったのは甘かったか。 容子の水着は、ドンドン過激な状態に変化していたのだね。 ハダカ同然と言ったら言い過ぎだろうか。 そんな容子をハンディーカメラを追いかけるか。 どこまで恥ずかしい部位を映像にのこされるのだろうね。
- [5] 容子 ストラップレスのブラジャー
- カメラマンは、もう、その姿を完全に晒している、たわわな双乳を舐めるように撮った後、座っている椅子が透明のプラスティックで、出来ているのをいいことに、縮んだ水着がぴっちりとお尻に食い込む様子も、アップでしっかりと収めていった。(やめて、撮らないでよう)その言葉を思わず声に出しそうになって、慌てて飲み込んだ。
今ここで声を上げれば、NGが出るのは間違いなかった。 そうなればこの恥ずかしい姿を、人前で晒す時間がさらに長くなってしまう。 私は、歯を食いしばって、この死にたいような激しい羞恥の時間を耐えようと思った。 しかし、皆の熱気に煽られたのか、自身の身体も熱を帯びていき、恥ずかしさに朱く染まった肌からは玉の汗が噴き出し、さらに水着は自身の身体に食い込んでいった。 「はぁはぁ。ああ」 それでも肩で息をしながら必死に、この地獄の時間に耐えていた。 やがてVTRが終わり、ようやく最後の締めの時がやってきた。 「では、みなさん久々の、先代ギャルズいかがでしたでしょうか?そろそろお別れの時間がやってきました。しかし、私、先ほどから曽賀アナの揺れる巨乳が、気になって仕方がありません」 ADの言葉に私は、ドキリとした。 「でも本当に大きいですね。ブラのサイズは何カップなんですか?」 「そ、そんな・・・・・・」 あまりの言いように思わずADを睨みつけた。 だが、ADがスケッチブックに書いた、〈正直に答えて〉という命令が見えていた。 あまりの悔しさに思わず唇を噛む。だが、命令には従うしかない。 「Fカップですわ」 私は自分の人生の中で、人前で自分のブラのサイズを言うことが、あるなどと考えたこともなかった。 だが、命令に逆らうことの出来ない自分は、いくら悔しくても正直に答えるしかないのだ。 「凄いですねえ。まさに天は二物を与えるだな。そうだ、曽賀アナ。次回はランジェリーで番組に出てくれませんか?」 スタッフが、淫らな笑みを浮かべてそう言った。 「そんな・・・・・・」 変態じみた要求を私は、上手く作り笑いで受け流そうとした。 「みんな曽賀アナの、下着姿を見たいと思うんですが・・・・・・まあ、それなら仕方ありません。では曽賀アナ。今週の締めの一言お願いします」 そう言って、司会者は横目でスタッフの方を見る。 その視線の先には、スタッフからの新しい指示が出ていた。 (ああ、そんな) それを見た、私は、崖から突き落とされたような思いになり、もう言葉が出なかった。 だが、モニターには、自分の狼狽する姿が映っている。 このままではNGになってしまう。 「どうしたんですか、お願いします」 黙り込む私にスタッフも、少し焦り始めている。 周りにせかされ、私は慌ててカメラの方を見据えた。 (ああ、もう辞めたい) しかし、契約に縛られた自分は、どうすることも出来ない。 私は、震える唇を無理矢理こじ開けると、スケッチブックに書いてあったのと、同じ言葉を復唱し始めた。 「私なんかの下着姿が、そんなに見たいのですか」 「ええ、とっても見たい、見たいです」 スタッフの方を向いてそう言うと、スタッフは私に向かって繰り返した。 「わかりました。ではみなさんのリクエストにお応えして、次週は私の、一番お気に入りのランジェリーで、番組に出させて頂きます」 屈辱に震える心をひた隠し、やっとの思いでそう言うと、周りの人達は手を叩いて喜んだ。 それを眺めながら私は、もう作り笑いで微笑むことすら出来なかった。 一週間は瞬く間に過ぎ去り、自分にとって地獄の時間である収録の日がやってきた。 先週の収録のあと、私は慌ててスタジオから、飛び出し控室に駆け込んだ。 強制されたとはいえ、自分が口に出した、とてつもなく淫らな言葉に涙が溢れてくる。 しかし、このまま帰ってしまっては、次週も今週の二の舞いになってしまう。 私は、黙って涙を拭うと着替えを済ませ、ミーティングが始まっているはずの部屋へと向かった。 四人がけの机に、室田と司会の二人、私、堀田が座り、それと向かい合うように、同じ机が二列に並べられ、そこに、他の出演者やスタッフが全員座っている。 各自、プロデューサーである室田の指示を聞き逃さないように、メモやノートを用意していた。 「やあやあ、良かったよ今日は。はっはっは」 白々しく笑いながら、私をねぎらった。 自分をこんな目にあわせておいて、楽しげに笑う室田に、文句の一つでも言ってやろうと思ったが、室田は素早く私の耳元に口を寄せると、 「会議中は何もしゃべるな。返事はすべてイエスだ。逆らったら契約違反だぞ」 と言って念を押してきた。 そのことを言われては何も言えない。 ただ黙って肯くしかなかった。 会議は室田による次週のコーナーの説明に始まり、その段取りの確認。 そして、次回は「エロティカギャルズ」も私に合わせて全員、下着姿で出演すること、その下着は番組が用意することなどが確認された。 私にとって下着姿で出演するだけでも、耐えられないことなのに、その下着を室田達スタッフが、用意するとなってはたまったものではない。 だが、反論することを、禁じられている私は、それでも黙って耐えるしかなかった。 「おはようございます」 私が、控室に入ると、既に真紀子は先に来て用意をしていた。 「おはよう、今日の下着はどこ」 私は、挨拶もそこそこにそう言った。 どんな下着を着せられるのかと思い、昨日からもう気が気でないのだ。 「これです」 そう言って真紀子が差し出したのは、シルク生地で出来た黒のブラジャーとパンティだった。 ブラジャーは肩紐のついていない、ストラップレスだったが、カップの部分は、かなり大きく、裏地もしっかりしていて、これなら私のバストもすっぽりと、包んでくれそうだ。 デザインも谷間の部分に、大きなリボンがあしらわれていて、室田が、選んだ物とはとても思えないほど、すっきりとした上品なデザインだった。 「でもこれ、どうやって着けるのかしら」 ブラジャーを手に持ったまま不思議そうに言った。 このブラジャーには前にも後にも、ホックが一切ついていなかったのだ。 「それは、リボンを解いてから着けるんです。 取り敢えず、着けてみたらいかがですか?」真紀子の言うとおり、着けてみなければ、どんな物かはわからない。 私は、着ているワンピースをゆっくり脱ぐと、今まで着けていたブラジャーを外し、用意されたブラジャーのカップを乳房にあて、リボンを結んだ。 「もう少し、きつめに結んだ方がいいと思いますよ」 真紀子がそう言って、リボンを結び直した。 すると、カップの間が狭まり、柔肉の谷間がよりクッキリと強調された。
- [6] ベンジー
- ハンディーカメラで容子の恥ずかしい部位をアップにされたということだね。
おっぱいもお尻も、ハダカ同然と言うわけだ。 NGを出す訳にはいかなくて、必死に耐えていたのだね。 巨乳の話にまで言及されてしまったか。 カップのサイズまで言わされるとはイジワルなことだ。 次は下着姿か。 どんな下着を着せられるのかな? 水着のまま、ミーティングにならなくて良かったね。 文句も言えずに、次回の話を聞くしかなかったか。 下着姿が容子一人でなかったのは良かったのではないかな。 でも、下着はやはり用意されていたのだね。 カップも大きく、裏地も付いて、上品なデザインか。 レース地のスケスケとかではなかったのだね。 でも、ストラップレスに胸元のリボンか。 次の展開が期待できそうだね。
- [7] 容子 磔台の前で手枷足枷に繋がれて
- カップは、確かにしっかりしていた。
だが、乳房が大きすぎるのか、その柔肉はカップ嫌がるように、隙間からはみ出ていた。 パンティーもブラジャーとお揃いのデザインで、ゴムで固定するのではなく、腰の部分に着いている、リボンを結んで固定するものだった。 これも布の部分は大きく、デザイン的に特にきわどいものではなかった。 (これを、堀田に触れさせないようにしないと・・・・・・)鏡に映った、自分の姿を見て私は思った。 室田らの企みは堀田が偶然を装って、この結び目を解き、私の身体をカメラの前に晒すことかも知れない。 私は、不用意に堀田や「エロティカボーイズ」に近づくことだけは、避けようと心に決めた。 だが、彼らの仕掛ける罠は、私が、考えているような単純なものでは、なかったのだったが・・・・。 私は下着を着けたまま、持参したシャツとジーンズを身に着けてリハーサルに出た。 スタジオには今日のゲームのために、バスケット用のゴールが二台持ち込まれている。 今日のゲームは「エロティカボーイズ」と「エロティカギャルズ」を二つのチームに分け、全員、下着姿でバスケットを戦うという企画だった。 そして、各チームから、一人ずつ生贄を出し、その生贄は、司会席のすぐ後ろに組まれている、床から二メートルほどの高さの、セットに取り付けられたX字型の磔台の前に立たされ、両手両足に枷を嵌められる。 そして、枷には鉄製の鎖が取り付けられ、その鎖は磔台に開けられた穴を通して、セットの後ろにある鎖の本数分だけ並んでいる、巻取り機に繋げられる。 あとはセット裏に待機しているスタッフが、スイッチを押すだけで、生贄役の腕でも脚でも自由に磔台に引き寄せることが、出来る仕組みになっていた。 ゲームは、一回のゴールを一ポイントとして、生贄は味方がポイントを失うたびに、手脚を一本ずつ、磔台に引き寄せられ、敵に四ポイント取られた時点で、四肢をX字に開いた姿で磔台に固定される。 そして、その後ポイントを取られるたびに、着ているものを一枚ずつ剥がされ、どちらかの生贄が全裸になった時点で、そのチームの負である。 今日は全員下着しか身に着けていないので、六ポイントを先取したチームが勝利を収めることになる。 負けたチームの生贄は罰としてそのままの格好で、番組終了まで、そこに固定されることになっており、今日のスケジュールだとゲームが一番最初にきているので、いわゆる視聴者サービスというやつであった。 まあ、いつも裸で走り回っている「エロティカギャルズ」にとっては、残りの時間を裸でいることなど、大したことではないだろう。 でも、私には、本番中に下着のリボンを誰にも、触れさせないことの方が大事だった。 「すごい、よく似合いますよ。 素晴らしいですねぇ」本番が始まると、視聴者への挨拶もそこそこに堀田は、黒の下着に身を包んだ私の身体を舐めるように見回し、褒め称えた。 「そのリボンを、引っ張ったらどうなるんですか?」と、言いながら堀田は、私の胸元に手を伸ばそうとした。
- [8] ベンジー
- ブラジャーだけでなく、パンティーもリボンで結ぶタイプだったのだね。
これは容子の言う通り、容子の身体をカメラに晒すための罠と言うことだ。 デザインは大人しくても、危機感はMAXだね。 その上、磔台に生贄か。 容子が生贄になったら、チームが勝つことを祈るしかないわけだ。 罠が単純ではないって、そういうことだったのだね。
- [9] 容子 代役に選ばれました
- 「それは、大変なことになります。それより、堀田さん、「エロティカギャルズ」の皆さんが待ちかねてますよ」
私は、伸びてきた堀田の手を軽く払いのけ、にっこりと微笑んだ。 これくらいの行動は予測済みだった。 「いてて、残念、残念。では『エロティカギャルズ』の入場です」 堀田もプロのはしくれ、何事もなかったように笑うと素早く番組を進行させた。 堀田の声と同時に、色とりどりの下着に身を包んだ、「エロティカギャルズ」達が入場し、その後ろからビキニパンツだけの「エロティカボーイズ」が現れた。 私は、淡々と全員を紹介しながら、大井の方をチラリと見たが、特に何の指示も出ていなかった。 「エロティカギャルズ」の四人と「エロティカボーイズ」の八人が私と、堀田の座る司会者を見上げるように、横一列に整列する。 「今日の、最初のコーナーは生贄バスケットぉぉぉ」 堀田のわざとらしい絶叫がスタジオに響き渡る中、私は、淡々とルールの説明を始めた。 私の、声が響き、出演者達がそれに合わせて、身体をゆっくりと動かし、説明の手助けをしていた。 その私の、説明も終わりに近づいたその時、自己は起きた「ぎゃああああ」女の絶叫とともにスタジオ内に、ドスンとという鈍い音が響く。 背後にある磔台のセットに登り、生贄役の動きをまねていた朋香という名の女の子が、セットから降りる際に階段から足を滑らせて、そのまま下に転落してしまったのだ。 「ストップ、ストップ。先生を呼べ、早く!」 大井の声が響き、スタジオ内は騒然とした。 局内に常駐している医師が駆けつけ、室田も調整室から、慌てて降りてきた。 診断の結果、頭などは打っていないので、大事には至らなかったが、右足の捻挫が酷く近くの病院に、運ばれる事となった。 一時、収録を中断するという意見も出たが、大事に至らなかった事もあって、収録はそのまま続ける事となった。 ただ、問題は四人しかいない「エロティカギャルズ」が、一人欠けてしまったことだった。 予定では一人が生贄として、一人はプレイヤーとして、ゲームに参加することになっていた。 どちらも女性でなければ、盛り上がりに欠けてしまうのは目に見えている。 室田は、しばらく黙って考え込んでいたが、突然思いついたように顔を上げると、 「どうだろう、曽賀君が参加するというのは」 と言い出した。 バスケットをするための、スペースにスタッフと出演者全員が、輪になって集まっている。 その全員が、輪の中心にいる黒い下着姿の私を驚いたように見ていた。 「わ、私がですか・・・・・・」
- [10] ベンジー
- 最初の手は上手く払いのけることができたのだね。
始まる前からトップレスは避けられたわけだ。 それにしても、思わぬ事故のせいで、容子が生贄バスケットに参加することになりそうだね。 みんな、期待していたことだろう。 プレーヤーして参加しても、生贄にされても、今回の下着では結び目が解けるのは必至だろう。 さて、どちらで参加するのかな?
- [11] 容子 言いなりの人形になるしかない
- 室田の言葉を聞いて目を見開いた私は、そのまま気を失ってしまいそうになった。
だが、室田の目には拒否権は、一切認めないとでも言うような、鋭い輝きが宿っていた。 「それが、一番だと思うが、どうだみんな」 室田が、そう言うと全員から一斉に拍手が起こった。 「わ、わかり・・・・・・ました」 胸の奥に湧き起こる炎のような、怒りを必死で押さえ込み、私は、下を向いたまま唇を噛みしめて、首を縦に振った。 「番組をご覧の皆様、大変なことになりました。 先ほど、『エロティカギャルズ』の朋香ちゃんがセットから転落し、足首を捻挫してしまいました。 今、病院に行っています。 大したことはないそうですが、今日の収録は早退することになってしまいました。 朋ちゃんファンの皆さん、ごめんなさい」カメラの前に立った堀田が、神妙な面持ちでそう言った。 その後ろには「エロティカギャルズ」の残り三人も同じような顔で立っている。 もちろん、朋香が転落したときも、カメラは回っていたのだから、それを見せれば視聴者も納得するだろうが、まさか、転落していくところなどを、放送することは出来ない。 それに入場シーンなどには、もうすでに朋香が映ってしまっている。 そこで、苦肉の策として室田が考えたのは、急遽台本を変更し、朋香の怪我の説明をしてから、収録続行ということだった。 「だけど、皆さん、ご安心ください。なんとなんと、あの曽賀アナが朋ちゃんの代役を、努めてくれることになりました」 スタッフと出演者全員から、一斉に拍手が起こった。 私は、その拍手に後押しされるように、ゆっくりと堀田に歩み寄った。 服装は相変わらず黒のランジェリー姿のままである。 「よく決心してくれました。曽賀アナ。私は嬉しい」 そう言うなり堀田は、わざとらしく腕を目の所に当てて、泣き真似を始めた。 「えっ、ええ、私なんかで、お役に立てるのでしたら喜んで・・・・・・」 少し引きつった笑顔でそう答えた。 収録が再開される直前に、私は、室田に呼び止められ、直接、指示を受けていた。 残りの収録中は一切、大井の掲げるスケッチブックに、書かれる言葉以外は話さないこと。 もし、それを無視して声を上げたり泣いたりしたら、すぐにNGを出し、そして、私がNGを連発すれば収録はすぐに中止して、契約違反を本局の蒲池に、報告するというのだ。 蒲池の名前まで出されては、もう私は、室田の言いなりの人形になるしかなかった。 当然、今のセリフも大井の「スケッチブック」の指示だ。 作り笑顔を見せたが、溢れ出る涙を止めることが出来なかった。
- [12] ベンジー
- 生贄バスケットに、下着姿で参加しなければならなくなったのだ。
気を失いそうになるのも仕方がない。 容子が出るまでの演出もしっかりされてしまったね。 もうでないわけにはいかなくなった。 その上で、言葉までスケッチブックによって指示されるのか。 どんな罠が待っているのだろうね。 ただ、命令に逆らえないと言うだけではなさそうだ。 自分から「生贄をやらせてください」とか、宣言させられたりして。
- [13] 容子 生贄になるよりは
- 「いやぁ、さすがですねぇ、女の鑑だ。ではそろそろ始めましょうか」
白々しく私を褒めた堀田がそう言うと、セットの外にいた「エロティカギャルズ」達もバスケットコートの中に、駆け込んできた。 「それでは、まず生贄を決めます」 堀田が言うと、彼の腰のあたりの高さの、小さなテーブルが運び込まれてきた。 その上に、丁寧に折り畳まれた、赤い紙と白い紙が、各二枚ずつ乗せられている。 この用紙を使って、これから抽選で生贄を決めるのだ。 あらかじめ、出演者はAチームとBチームに振り分けられていて、私は元々、朋香が入っていたBチームのメンバーとなっている。 私と「エロティカギャルズ」の鮎子のどちらかが、このBチーム代表として、生贄にならなくてはならない。 テーブルの上の白い紙二枚には、鮎子と病院に行った朋香の名前が書いてあり、赤い方にはAチームに入っている、久美子と涼子の二人の名前が書いてある。 堀田が、引き当てた紙に名前が書いてあった者が生贄として、あの司会席の上で恐ろしげに鎮座する、X字の磔台に上がらなければならなかった。 もちろん、堀田が朋香の名前を引いた場合は私が、代わりを務めるのである。 堀田はまず赤い紙を一枚取り上げ、ゆっくりと開いた。 「はーいAチームの生贄は、陣内涼子さんでーす」 「えー、やだぁ」 堀田が掲げた用紙に、自分の名前が書いてあるのを見て、涼子が思わず声を上げた、しかし、口では嫌だと言いながらも、その顔はにこにこと笑っていて、とでも嫌がっているようには見えなかった。 「はい、それではBチーム」 堀田がそう言って、白い紙の内の一枚に手を伸ばした。 私は、天に祈った。 確かに、バスケットに参加することになっても、コートの中で身体をぶつけ合う状態になれば、偶然を装って下着の紐を解かれてしまうかもしれない。 しかし、それでもまだ、自分で自分の身体を守るチャンスがある分だけ、生贄になるよりはマシと言えた。 堀田は折り畳まれた、紙を自分にだけ見えるように開くと、ニヤリと笑った。 「番組をご覧のみなさん。お喜びください。そして、この堀田に感謝してください」 そう言って、堀田は、広げた紙を勢いよく、カメラに向かって突き出した。 そこには、大きな字で「朋香」と書かれていた。 「Bチームの生贄は、曽賀容子さんです」 堀田がそう絶叫するのと同時に、スタッフから歓声が上がり、割れんばかりの拍手がこだました。 「ああ・・・・・・」 壇上に上がった、容子と涼子の手首と足首に、スタッフが鎖のついた枷を取り付けていく。 鎖は磔台の四隅に開けられた穴を通って、セット裏にある巻取り機に繋がっている。
- [14] ベンジー
- 生贄選びは重要なポイントだよね。
バスケットで接触することで、下着の結び目が解けることは覚悟していたわけだ。 それでも、両手で身体を隠せたり、身体を丸めたりできるからね。 対戦が終われば下着を着けられるかもしれないし。 生贄になったら、司会席の上で番組が終わるまで無防備の裸体を晒し続けるしかないわけだ。 天と地ほどの違いだね。 それでも、運命は容子に味方してくれなかったか。 くじ引きで容子が指名された時の絶望が伝わってくるようだよ。
- [15] 容子 ブラとパンティにテグスを付けられて
- 私ら生贄は、今は鎖が緩んでいる状態なので、手足は自由に動かすことが出来るが、味方がゴールを決められるたびに、一本ずつ鎖が巻き取られ、脚から順番に、四肢を磔台に固定されていき、四ポイント取られた時点で、完全に両手両足を開いた状態で固定される形になっていた。
涼子はこんなことには慣れっこなのか、枷をつけられた後も下にいるメンバーに手を振ったり、鎖を回して遊んだりしているが、私は自分の身体に冷たい鎖が触れるだけで、今すぐここから逃げ出したい気持ちになり、鎖のついた両腕を、黒いブラジャーに包まれた双乳の前で、交差させるようにして恐怖に、その身を震わせた。 「おーい、こっちにクレーン二台回せるか」 もう耐えかねて泣き出しそうになったとき、枷をはめる作業を手伝っていた、大井が下にいるスタッフに向かって大声を出した。 私は、目の前で急に響く大声に、はっとなって顔を上げた。 「はーい、今、回します」 下から、すぐに返事がして、クレーンが二台、音を立てて私の方に近づいてきた。 こういう、スタジオには照明用の梁の下に、小型のクレーンが取り付けられており、必要に応じて、看板やセットなどを上から吊れるようになっていた。 「ちょっと、これ借りるよ」 大井は、私の、ちょうど目の前に二本のクレーンの、鎖が降りてきたのを確認すると、すぐ側にいる道具係の道具箱から、魚釣り用のテグス糸とハサミを取り出し、1メートルほどの長さで三本、切断すると、私のブラジャーに手を伸ばしてきた。 「あっ、何、するんです」 私は慌てて、身をよじらせた。 大井はそのテグス糸の内の一本を、私のブラジャーの胸元で結ばれている、リボンの一端に結びつけたのだ。 もちろん、テグス糸を引っ張れば結び目が解けるようにである。 大井は、私が怯えて逃げようとするのも、お構いなしに素早い手つきで、残りの二本を同じように、腰の所にあるパンティーを固定する、二か所の結び目に括りつけた。 ブラジャーからの一本をクレーンから垂れ下がる鎖の先端に、そして、腰の二本は束ねて一本にしてから、もう一台の鎖の先端にそれぞれを結びつけた。 これでクレーンを巻き取るだけで、ブラジャーもパンティーもあっという間に身体から剥ぎ取られ、そのまま宙を舞うことになる。 「お願い、こんなことやめてください」 私は、大井に掴みかからんばかりの、勢いで必死になって懇願した。 「あんまり、暴れると結び目解けちゃいますよ」
- [16] ベンジー
- 手足に枷を着けられているのだね。
その鎖が巻き取られたら磔台に固定されるか。 逃げたしたくても逃げられない。 味方がポイントを取られないように祈るしかない状況と言うわけだ。 恐怖に震えるのも当たり前の状況だ。 その上、ブラジャーとパンティ―のリボンにテグス糸を着けられてしまったか。 この状態だと、ポイントを取られなくても、自然にリボンが解けると言う演出もできるわけだ。 バスケットのゲームは、そろそろ始まる頃かな?
- [17] 容子 容子チーム五ポイント先取です
- 「あんまり、暴れると結び目解けちゃいますよ」
大井にそう言われ、私は慌てて、その動きを止める。 確かに大井の言う通り、下着を固定している頼りない結び目は、鎖の重みで今にも解け落ちそうだった。 「こうなっちゃったのは、曽賀さんの運が悪いせいなんですから、どうのこうの言うより、自分のチームが勝つことを、祈った方がいいんじゃないんですか」大井は、哀しげにたたずむ。 私と、目を合わせようともせずに冷たく言い放つと、さっさと階段を駆け降りて行った大井の言葉に私は、何も反論できずにうなだれるだけだった。 だが、実は朋香が落ちたのも、医師が捻挫と診断したのも、全て室田が私をあくまで自然に番組内で、辱めるために仕組んだ罠だった。 もちろん、生贄を決める抽選の時も、堀田は最初からどちらの紙に朋香の名前が書いてあるのか知っていた。 大井はそれを百も承知でそう言ったのだ。 これも私を精神的に追い詰めるための、室田の策略の一つだった。 大井が、目を合わさなかったのは、それを私に悟られないためだ。 「ああ、なぜ、私がこんな目に・・・・・・」 そんなことを、まったく知らない私は、立ち尽くしたまま、鎖に繋がれた両腕で自分の身体をぎゅっと抱きしめ、天を仰いであまりに不運な自分の、運命を呪っていた。 「さあ、みんな、用意はいいですか。よければそろそろ始めてください」 司会席に座る堀田が言うと、審判役のスタッフが、オレンジ色のバスケットボールを持ってコートに入った。 出演者は全員、下着姿のままチームごとに、お揃いのハチマキを巻いて集合している。 実況中継役はもちろん堀田だ。 「では、始めます。白のハチマキがBチーム・・・えーと、ややこしいので、生贄の名前で区別します。白のハチマキが容子チーム。赤のハチマキが涼子チームです。では、始めましょう」 堀田がそう言うと同時に、両チームのキャプテンが対峙して並ぶ真ん中に、審判がボールを投げ上げた。 (お願い頑張って) 本番中は、大井に指示されること以外を、声に出すことを禁じられている私は、心の中で自分のチームの健闘を必死に祈った。 まず最初に、ボールを奪ったのは涼子チームだった。 しかし、容子チームにプレッシャーをかけられ、後ろに下がってしまった。 やけくそになったのか、片手でボールを持つと、ドッジボールの要領で、ゴールに向かって投げつける。 偶然か、神のいたずらか、投げられたボールは一度、リングに跳ねられたが、再びバウンドして、リングの中に吸い込まれた。 涼子チームの1ポイント先取である。 「涼子チーム1ポイント先取です。それでは、よろしくお願いします」 堀田の声に、スタッフの一人が頷くと、手元のリモコンスイッチを押した。 「ああ」 全員が見守る中、私の左足が磔台に引き寄せられて、足首が鎖の出ている穴に、くっついたところで止まった。 私は、鎖の動きに合わせて身体を左に寄せ、開脚することだけは避けたが、次に点を取られれば、抵抗することも出来ずに両脚を開かれるはずだった。 (ああ、お願い、お願いよ) カメラの前で、恥ずかしい姿を晒す、恐怖に私は身を震わせた。 しかし、容子チームのそこからの巻き返しは見事だった。 容子チームの「エロティカボーイズ」の一人、AV男優の牧田という男は、バスケの経験者だったのだ。 背の高い牧田は、他の素人達をあざ笑うかのように、コートの中を自在に駆け回り、余裕の表情でシュートを決めていく。 「ゴール!またまた、容子チームのゴールです」 牧田は、立て続けに四本のゴールを決め、涼子は試合開始から五分もたたないうちに、四肢をX字に固定されてしまった。 私は、その牧田の動きをほっとする思いで見つめていた。 バスケットはまるで素人の私だったが、その私から、見ても牧田と他の者との差は歴然としていた。 「ゴール。これで、容子チーム五ポイント先取です。では、涼子チームの生贄さん。オッパイを出して頂きましょう」
- [18] ベンジー
- エロティカガールズの一人がリタイアしたのも、生贄を決める抽選で容子の紙が引かれたのも、全部仕込みだったのだね。
そんなことじゃないかと思った。 バスケットボールが始まって、容子チームが5点リードか。 相手の方が先におっぱい丸出し。 容子にとっては良いペースで来ているが、このままで終わるわけはないよね。
- [19] 容子 黒い薄布一枚だけに守られた私の秘裂を
- 涼子は私とは違い、普通の形のブラジャーを着けているため、スタッフがハサミを持って駆け寄り、涼子のブラジャーを切断した。
ブラジャーはただの布切れになって落下する。 「いや〜ん。みんな、もっと頑張ってよぉ」 磔にされた姿でそう言って笑う涼子に、スタジオ全体が笑いに包まれた。 「さあ、試合を再開してください」 堀田の声で、試合が再開されると同時に、容子チームの一人がボールを奪い取り、すぐにパスを出して、すぐボールが牧田に渡った。 (ああ、よかった。これでもう大丈夫) 私はそう思い、ほっとして息を吐いた。 あとパンティー一枚を残すだけの涼子に対して、自分はまだ、左脚を固定されているだけだ。 涼子には申し訳ないが、これで恥を晒さずに済んだと思った。 だが、室田の計画はまだこれから、始まるところだった。 マッチポイントとなるゴールを決めようと、牧田がゴールへ駆け寄った瞬間、涼子チームの選手と接触し、もんどり打って転倒してしまった。 牧田は、なんとか立ち上がるには立ち上がったが、片足を痛そうに引きずっている。 もちろん、これも、室田の策略の一つだった。 私を、一度安心させておいてから、再び奈落の底に、突き落とすという念の入れようだ。 牧田も、私がここに来ている理由を、知っている人間のひとりだった。 生贄になっている涼子と自分を除くと、出演者は全員合わせても十人しかない。 バスケットボールの試合は五対五で行われるので、控え選手となる人間は一人もいなかった。 牧田は、退場こそしなかったが、まったく動けなくなったため、自軍のゴール下に立っているだけだ。 自分のチームは、あとの残りを実質四人で、戦わなければならなかった。 (あと一つ、あと一つだけ)いくら人数が少ないと言っても、私がブラジャーを取られるまで、あと四ポイントの余裕がある。 私のチームは、その間に、ワンゴールを決めれば勝ちである。 私は、まぐれでもなんでもいいから、ゴールが決まってくれることを心から祈った。 しかし、四人になった自軍チームの戦いは、私の期待を完全に裏切るものとなった。 牧田以外の人間の動きは驚くほどに鈍く、いったん涼子チームにボールが渡ってしまうと、自軍チームはボールに触らせても貰えない様な有様だった。 (頑張って、もう少しよ、頑張って) 必死の願いも空しく、彼らは、同じ素人集団の涼子チームが、ゴールを外し、リバウンドしてきた、ボールを奪うことも出来なかった。 そんな状態では、いくら素人といってもいずれは、ゴールしてしまうのは分かりきっている。 ゴールを外しては、またシュートする繰り返しを何度かしたあと、ついに涼子チームのシュートが、リングに吸い込まれた。 「ああ、いやぁぁぁ・・・・・・」 モーター音が響き、自分の右脚が反対側の穴に吸い込まれていく。 左脚を固定されてしまっている私は、今度は移動することもできずに、そのずらりとした両脚を大きく、割り開かれてしまった。 ハンドカメラを持った、カメラマンが素早く回り込み、黒い薄布一枚だけに守られた私の秘裂をアップで撮影し始めた。 (いや、そんなとこ撮らないでぇ・・・・・・) 私は、まだ自由になる両手で慌てて、股間を覆い隠そうとするが、そんなことをすれば室田がNGを、出すのはわかり切っている。 私は、自分の身体を隠すことも出来ない、悔しさに歯がみしながらも、拳を固く握りしめ、その激しい羞恥に耐え続けた。
- [20] ベンジー
- 相手は磔にされた形でおっぱいを丸出しにされたのだね。
後はパンティー一枚か。 これで恥を晒さずに済むと思わせておいて、ここでも罠を張っていたか。 どこまで容子を精神的に追い込みたいんだろうね。 素人同士のゴール合戦でも、5人対4人では勝負にならないか。 この後、次第に容子が追い詰められていくのだね。 楽しみにしているよ。
- [21] 容子 バストが晒されました
- その間もコートではゲームが続いている。
個々の実力に差があるとは思えなかったが、涼子チームに傾いた流れと、一人足りないという事実はいかんともしがたく、涼子チームの放ったシュートは、二本立て続けにゴールリングをくぐり抜けた。 「ゴール!ゴール!これで三連続ゴールです!」 堀田の絶叫が響く中、左腕に続いて右腕の鎖も巻き取られ、ついに私は、大きく外側に向かって、四肢を開いたままの状態で固定されてしまった。 室田は、はるか上方の調整室で私が、磔台にその身体を固定されていく様子を、身を乗り出して見ていた。 (お願い、お願いよう、あと一つ、あと一つだけ) 私は、必死になって祈り続けていた。 しかし、ボールは常に容子チームのゴール前を飛び交い、メンバーはボールに触らせてすらもらえない。 私は先ほどから、ボールが宙に舞うたびに、死んでしまうかと思うほど鼓動が高鳴り、リングにボールが跳ねられるたびに、ほっと息を吐く、というのを繰り返している。 まさに絶対絶命の状況と言えた。 そして無情にも、ゴールに向かって飛んだ何度目かのシュートが、ついにリングに弾かれることなく、その輪の間に吸い込まれる時がやってきた。 「やったぁ!やりましたぁ!入りましたぁ!ついに、ついに、曽賀アナのバストが皆さんの前に、出てきます!!」 興奮しきった堀田が、おおよそ司会者とは、思えないような大声を上げて、マイクに向かって叫ぶと、スタッフも出演者も、そして調整室にいる室田さえも、その動きを完全に止めて、容子のバストに視線を集中した。 同じように、興奮しているスタッフの一人が、震える手でリモコンのボタンを押すと、ガラガラと無機質な音を立てて、私の前でダラリと垂れ下がっていた、鎖がたちまち張りつめていく。 「ああぁ・・・・」 自分の、胸に集中する皆の視線に耐えかねて、思わず顔を伏せたとき、その眼前を黒い布が通過していった。 巻き上げられた鎖と一緒に、身に着けていた黒いブラジャーが、照明用の梁のすぐ真下に、ぶらりとぶら下がった。 一呼吸おいた後、スタジオ全体を揺らすような、凄まじいまでの歓声が上がった。 「うおおお」 「おおっすげぇ」 スタジオにあるカメラの全てが一気に、私の胸に向かってファインダーを集中させる。 「ああ、いやぁ」 私は、目の前で起こっている現実のあまりの酷さに、唇を半開きにして喘ぐと、哀しげに天を仰いだ。 「ああ」 突き刺さるような視線を浴びて、そのあまりのつらさに天を仰いでいた自分は、ゆっくりと目を開けた。 そして、その自分の目に飛び込んできたのは、自分のいる場所から見えるモニターという、モニターの全てにアップで映し出された自身の乳房の姿だった。 (ああ、ついに、こんな姿まで、ああ)
- [22] ベンジー
- どのスポーツでもそうだが、一度流れができると、それを断ち切るのは難しいようだ。
今がまさにそうなのだね。 容子チームはポイントを奪われていったか。 それに従って、容子もピンチと言うわけだ。 四肢を開いた状態で固定された時は死刑執行を待つ囚人の心境だったのではないかな。 そしてついにその時が来たか。 容子のバストが晒されたのだね。 モニターに映し出された自分の乳房を見るのは、どんな心境だったかな。 さて、残りは一枚だね。
- [23] 容子 白日の下に乳房を晒しました
- OXテレビ夕方の、ニュースでキャスターとして活躍していた頃から、私は週刊誌の女子アナ特集などには、必ず登場させられていた。
キャスターという立場を意識して、私は番組でも、また普段着でも身体のラインが、目立つような服装はしなかったが、それでも必ずバストの部分を、アップにした写真がそこには掲載されていた。 私は、自分がそういう扱いを受けることが腹立たしかったし、悔しかった。 それが今、白日の下に乳房を晒し、その姿を、ありとあらゆる角度からフィルムに、焼き付けられている。 せめてこれが、夢ならば早く醒めてほしい、心から思った。 あまりの屈辱と羞恥に、ついに自身の意識は朦朧とし始め、本当に悪夢の中を彷徨っているような、気分さえし始めていた。 しかし、私の意識は再び、この地獄のような現実に、引き戻される事となった。 「えぇー、みなさん。試合はまだ終わってませんよぉー。これで同点になっただけです。最後のマッチポイントです。さあ、晒し者になるのは曽賀アナか、それとも涼子ちゃんか、勝負はこれからです」 ようやく冷静さを、取り戻した堀田の司会者らしい言葉が、スタジオ中に響く。 私の双乳に見とれていた、出演者やスタッフもその一言で、いそいそと動き始めた。 堀田の言葉は現実から逃避しようとしていた私の心に、自分が今、地獄にいることを改めて認識させた。 確かに試合は終わっていない。 それを証明するように、まだ一本の鎖が、テグス糸を通して私のパンティーに繋がっている。 あと一回のゴールをどちらかのチームが決めるかで、私の本当の運命が決まる。 それが、涼子のチームのシュートだった時、私は乳房よりも遥かに恥ずかしい部分をスタジオのスタッフ全員の前、そして、何人いるか見当もつかない多くの、視聴者の前に晒さなくてはならないのだ。 その現実を認識したとき、安心したのもつかの間、私の身体はあまりの恐怖にまた震え始めた。 「さあ、試合再開」
- [24] ベンジー
- ニュースキャスターの頃から、服の上からバストアップに悩まされていたのだね。
それが今は、生のバストアップと言うわけだ。 ありとあらゆる覚悟から、フィルムに焼き付けられたか。 あまりの屈辱と羞恥に意識は朦朧か。 でも、試合はまだ終わっていない。 容子の羞恥も、まだ先があるのだね。 まさに晒し者だね。 試合再開か。 さて、容子の最後はどうなるのだろうね。
- [25] 容子 全てが、公開されました
- 堀田のかけ声で、自陣ゴール前からボールが投げ込まれた。
自分の乳房公開で間が空いていたとはいえ、まだ流れは涼子チームの方にあった。 彼らはあっという間にボールを奪い取り、私のチームのゴール前に押し寄せる。 そして、味方チームの抵抗をあざ笑うかのようにパスを回すと、最後にゴール手前にいた、涼子チームに属する「エロティカボーイズ」の一人がシュートを放った。 それを見た容子チームの男の一人が、ビキニパンツ一枚の身体を必死に、伸ばしボールを弾き返そうとする。 何とかボールに手は届いたが、その時、伸ばした指に弾かれて微妙に方向の変わったボールが、ゴールリングに向かって弧を描いた。 (ああ、いや、いやああ、お願い) 私の願いも空しく、そのボールは吸い込まれるようにリングをくぐると、ネットを揺らしてコートに落下した。 「ゴール!ゴール!涼子チーム大逆転です」私は、気絶しそうなほどのショックに、へなへなと崩れそうになったが、両腕の鎖ガチャリと鳴り、私の身体は磔台にぶら下がるような形ですぐに止まった。 ただ唯一自由な首から、上だけががっくりと下を向いた。 「では、いよいよ、最後の一枚です。容子さん覚悟はいいですか?」 堀田の言葉に、ざわついていたスタジオ内が、一瞬にして静まり返った。 そして、大井は手元のスケッチブックに、素早く書き込むとバンザイするように、それを私に向かって掲げた。 〈早く頷いて、早く〉 そう書かれた文字を見て、私は泣き出しそうになりながら、ゆっくりと頷く。 「はい、では、お願いします」 静まり返ったスタジオに、鎖を巻き取る金属音だけが響いた。 (いやよ、いやよ、助けて、助けて) いくら心の中で助けを請うても、救い手をさしのべる者がいるはずがなかった。 「あっ、ああっ」押し殺したようなうめき声が響き、緩んでいた鎖が張りつめると、布と布の擦れ合う音がすると同時に、二枚目の黒い布が宙に舞った。 そして、ついに全員の目の前に、全てが公開された。 スタッフも私が衛星局に来る前から、私の存在を知っていたのです。 だが、そんな私のあられもない姿を見ることが、できると思っていた人間は誰一人としていなかったはずだ。 しかし、今、彼らの目の前にいる私(曽賀容子)は、その細くしなやかな白い脚も、むっちりと肉ののった豊満な美尻も、そして、理想とも言える形を誇るその巨乳も、その全てを光の下に晒し、さらに、その透き通るような、真っ白な身体には、アンバランスな少し濃い目の漆黒の秘毛や、少女のようなピンク色の媚肉でさえも、彼らに向かって見せつけている。 生まれたままの姿で、X字形に両手両脚を大きく開いて、立っている私の姿はニュースキャスターとして、一世を風靡した曽賀容子と同一人物だとは、とても彼らには信じられなかっただろう。 「おお、ついに曽賀アナの全てが、公開されましたぁぁぁー」 堀田の声で我に返ったのか、照明係は移動できるライトを抱え、ハンディカメラを持つカメラマンは、それを抱えて、一斉に私の秘部を映し出すべくセットの下に駆け寄ってきた。 「ああ、ああっ」
- [26] ベンジー
- とうとう全裸にされてしまったね。
自軍のゴールにボールが吸い込まれた時の絶望感は、どれほどのものであったことか。 この瞬間を、周囲の全員が待っていたのだろうね。 衣類をすべて剥ぎ取られてしまい、両手両足を鎖で固定されて、晒し者状態だ。 誰にも助けて貰えず、見られているしかないのだね。 しかも、番組が終わるまで、そのままでいなければならないわけだ。 これで終わりではなかったりして。
- [27] 容子 モザイクの向こう側を
- 目を閉じていても眩しく、感じるほどの強烈な光が、セットの下より浴びせかけられ、その光がいやが上にも私に、今、自分自身が晒している姿の惨めさを自覚させていく。
実際の放送では、モザイクがかけられるとはいえ、今、ぱっくりと開いた秘裂も、そして、その後ろに息づくさらに恥ずかしい蕾のような排泄器官も、その全てがモニターに映し出されている。 (ああ、いやあ、ああ・・・・・・) 公共の電波に、女の全てを晒すということは、プライドの高い自分にとっては死ぬよりもつらいことだった。 そのうえ、こんな姿を公開した女が報道の仕事に戻れるわけがない。 三億円の違約金の契約がなければ、とっくに逃げ出しているところだ。 (ああ、あの時、甘い言葉につられて、あんなものにサインさえしなければ・・・・・) 身を焦がすような激しい恥辱の中、私は、溢れようとする涙を必死でこらえながら、己の甘さを後悔し続けていた。 最初の約束通り、バスケのコーナーが終わっても、私は、全裸で磔台にX字の姿勢で固定されたままで、番組の進行を眺める事となった。 番組は淡々と進行していくのだが、ことあるごとにカメラは私の身体の方を向き、乳房や秘毛が映し出されている。 「ああ」 モニターに自分の姿が映し出されるたびに、私は激しい羞恥に身を焦がし、天を仰いだり、顔を横に伏せたりしながら、哀しげに喘ぐのだった。 だが、この地獄のような時間の中、私は自分の身体に異変が、起こり始めているのを自覚していた。 モニターに映された自分の裸体を見るたびに、目眩のするような恥ずかしさに、身体が震えるのはさっきまでと同じだった。 だが、それと同時になんだか、むず痒いような甘い痺れが、子宮から秘裂にかけて広がり始めているのだ。 明らかに自分は、この激しい羞恥の中、自分の身体が熱く高ぶっていくのを感じていた。 (そんな、違うわ、絶対に違う) 必死になって、自分の身体の高ぶりを否定した。 これでは自分はただの露出狂だ。 今、この状況で自分の身体に高ぶりがあることを、決して彼らに悟られてはならない。 私はただ、時間が少しでも早く過ぎ去ってくれることだけを祈った。 だが、私が祈ったこの瞬間に堀田と室田による、最後の攻撃が始まろうとしていた。 「はい、なかなか面白いレポートでした」 「エロティカギャルズ」の裸の温泉レポートのVTRを見終わり、堀田が言いながら笑顔を見せた。 このレポートが今日の最後のコーナーで、あとは堀田がロケに行った、女の子にいくつか質問すればそれで、番組の収録は終わるはずだった。 「えー、皆さん。本当はここで、レポーターに色々と聞かなければいけないのですが、すいません。私、先ほどから、上が気になってしょうがないのです」 そう言って、堀田は自分の後ろの方を見上げた。 その視線の先にはぱっくりと開かれた生々しい秘裂があった。 「えー、ただ今、私の視線の先には、あの曽賀容子さんのマンコが見えております」 堀田がそう言うと同時に、いくつかのカメラが股間に迫った。 (そ、そんな、なんてこと言うの) 声を出すことを禁じられている私は、身体だけをイヤイヤをするようによじらせた。 「しかし、視聴者の皆さんはモザイク越しにしか、曽賀アナのマンコを見ることが出来ません。そこで少しでも皆さんにモザイクの向こう側を、感じ取ってもらうために、この不肖堀田、曽賀容子さんのマンコの色形を精一杯、ご説明させていただきたいと、思うのですが皆さん如何でしょうか」 堀田が、そう言うとスタッフから、一斉に拍手が起こった。 (そんな、やめて、いやあぁぁ) 私は、必死になって身体をよじらせるが、私の身体を拘束する鎖が、ガチャガチャと音をたてるだけで、秘裂は堀田に向かって、その口を開いたままだった。 そして 、堀田はそんな私を、あざ笑うかのように説明を始めていく。
- [28] ベンジー
- 容子の秘密の部位がモニターに映し出されているのだね。
放送用にはモザイクが掛かると言っても、マスターデータは無修正のまま残ることだろう。 どこで流出するか、わかったものではない。 でも、そんな先のことより、容子は今が肝心なのだね。 大股開きで晒している女の園を、下品な言葉で説明しようと言うのか。 視聴者には見えなくても、言葉に現わすだけで恥ずかしさが増すものだよね。 さて、どんな説明になるのかな?
- [29] 容子 これは汗です
- 「えー、まず、陰毛の生え具合なんですが、きれいな逆三角形で、範囲は結構広いですねぇ。陰毛の量も多いし、うん、結構、濃いんじゃないでしょうか」
(ああぁ、いやあぁぁ) 堀田の説明の細かさとリアルさに、私は恥ずかしげに身体をよじらせた。 そんな、私を無視したまま堀田は、さらに身を乗り出して私の秘裂を覗き込んでいく。 「で、肝心のその部分なんですが、アソコは完全な上付きですね。色は綺麗なピンクです。マンコの周りにも、黒い毛が結構生えています。そして、クリトリスは・・・・・・うーん、大きさは普通でしょうか、皮を剥いてみないとわかりませんが、敏感そうです」 堀田はそう言って、両手でクリトリスの包皮をめくる手真似をした。 (ああ、いやあぁ、恥ずかしい) くねくねと身体をよじりながら、私が「恥ずかしい」という言葉を心の中で言った瞬間、その言葉に反応するかのように、子宮の中で、どくん、という音が響いた。 (あっ、だめっ) 私は慌てて、そう思ったが、その疼きは断続的に起こり、やがて、膣壁へと下り、熱い塊となって、秘裂全体に広がった。 (ああ、いやあぁ、気づかないで!) 私は、自分の高ぶりを押さえようと歯を食いしばり、天を仰いだ。 だが、私の祈りは堀田には届かなかった。 「おや、あれれ、曽賀アナのアソコがだんだん濡れてきましたよ、おおっ、どんどん濡れてきました」 (ああ、お願い止まって、いやぁ・・・・・・) 私は必死にそう思ったが、彼女の意志に反して、その秘裂は熱い愛密を次々に分泌させ、ついにはその蜜に、照明の光が反射して、秘裂全体がキラキラと輝くようになっていた。 「みんなに見られて感じちゃったんでしょうか、いやあ、曽賀さんにこんな露出趣味が、あったとは知りませんでした。 ここはひとつ、御本人に伺ってみましょう」 そう言って、堀田はマイクを手に取るとセットの階段を勢いよく駆け上がった。 「曽賀さん、ご自分の身体を見られるのがお好きなんですか?」 堀田はそう言って、私の唇の前にマイクを突き出した。 そんな堀田を恨めしそうに横目で見てから、下にいるはずの大井を見た。 どうせ、私が逆らえないのをいいことに、淫らな答えを用意しているはずである。 だが、予想に反して大井は微動だにしていない。 これは私が、質問には好きに答えてよいということだ。 「そんなこと、ありません」ようやく自分の言葉で話すことを、許された私はそう言って堀田を睨み返した。 「あれー、でも、もうアソコはビジョビジョですよ、曽賀さん」 そう言って堀田は突然しゃがみ込み、剥き出しの秘裂を覗き込んできた。 「いやっ、ちっ、違います。これは汗です」
- [30] ベンジー
- 容子の陰部の説明が始まったね。
陰毛の生え具合とか、秘肉の色とか、細かい部分まで描写されると言うことは、そこまで良く観察されていると言うことだ。 容子自身が知らなかった事実もあるのではないかな。 さすがに包皮をめくるまではしなかったのだね。 アソコが段々濡れて来たか。 容子は、そういう性癖だったのだね。 それを指摘されて、ウソを吐いてしまったか。 そのウソの罰が、とっても高いものに付いたりして。
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